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第1章 バンド結成

教室にクラスメイトが1人戻ってきた。

「栄田？」

「ん？」

こんな時に会うかよ…タイミング悪いな。

「ノート持って行ってくれたんだってな　サンキュ。」

「いいよ、職員室行くついでだったし。」

栄田はクスッと笑った。

こんな愛想いい奴は初めてで

どこかくすぐったかった。

後日、職員室に呼び出された。

俺は髪が明る過ぎて、ピアスの穴で担任に

説教された。

職員室から出ようとすると、栄田がいた。

「お前も風紀違反？」

「違うよ。」

「おいー永山ー、ちょっとは栄田を見習えよー

コイツは風紀委員だっつの。」

「そうだっけ？」

クスクス…

涼真は微笑む。

担任が何気なく言った言葉に腹が立つ。

顔すら覚えてなかったから名札で確認した。

「栄田ー惜しかったなー

この前の数学のテスト。

もう少しで１００点だったのに。」

「ちゃんと勉強したらいいのに。」

「あれが本気だったんです。」

「またまたぁー次は期待してるからな！」