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不利な恋愛
第1章 バンド結成
キーボード担当の山下が羨ましそうに教室から

涼真と彼女が帰る姿を覗き込む。

「今日も彼女と帰るのかーアイツ」

「付き合いたてだしな。当然だろ」

「俺らはバンド練習の時に顔合わすだけ。」

「あっという間にチェリー卒業するんだぜ。

あいつ。」

「そうだな。」

「そーいえば綺羅も3組の女子に呼び出されてたじゃん。

告られた?」

「あー、断った。」

「そんな贅沢言ってると一生、チェリーだからな!」

「お前と一緒にするなー!」

チェリーのフリしているが俺は中3で

姉貴の友達と遊んでエッチしたことある。

栄田にも言いたくなかった。なぜか。

聞かれてもないし言う必要なんて無かった。

ロングヘアーで気の強そうな涼真の彼女。

涼真は振り回されるだけだぜ。

「なんか腹立つ。」

「俺もー。羨ましいよな」

「涼真の良さは俺が1番知ってればいいんだよ」

「ははっ…まるでBLだな」

綺羅の顔が一気に凍りつく。

「冗談だってば」

咄嗟に俺は隠したんだ。

涼真を好きだって?この俺が?
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