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Restraint
第9章 8
「終わり」
パッと手を離して、自分のポケットから俺のパンツを取りだして、丁寧に履かせてくれる
急いでカーゴパンツを履いて起き上がる
「気分は?」
タバコを取り出して唇で挟み、目線だけこちらに向ける
「最悪」
「そうか」
不機嫌そうにそれだけ言った鹿野はタバコに火をつけて煙を吸い込む。それと同時に車が止まった
どうやら、目的地の撮影場所についたらしい
勝手に空いたドアから先に鹿野が降りて、それに続いて俺も降りる
「あの、座ってください」
蚊の鳴くような声が後ろの方でして振り返れば、小さめの男の子
けど、顔つきは大人だ
「俺の患者だ。
丁寧に扱わなきゃクビ切るからな」