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Restraint
第7章 10
「直樹、傷に触る
あまり座るのはよせ」
「ああ」
俺のくせで、座る時には背筋を伸ばし腹筋に力が入るように座る
だから、傷口に力が入る
鹿野はそれを察したからか、後から声をかけてくる
「森山さん、本当にすみませんでした」
ソファーから俺が立ち上がったタイミングでもう一度謝ってくる
謝れても、犯人は死亡
自分が法廷で裁くこともできない
じゃあ、俺はこの痛みをどうぶつけたらいい?
どう、、、解消したらいい?
「すみません
失礼します」
苛立ちを隠し、そのままリビングを出た