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第7章 10

「クソッ」

持って行き場のなかったイライラを布団にぶつける
罪のない布団に当たり散らしてもどうしようもない

「傷が開く
落ち着け、深呼吸して寝ろ

お前は傷が治りにくいんだから」

ベットの足元で座り込む俺を横向きに抱き上げ
そっと布団の上に下ろす

「タバコ」

ぼそっとそれだけ呟いた俺に
渋々といった感じで1本取り出し少し
鹿野が火を付け少し開けた俺の口元に差し込む

フィルターを唇で挟み
ゆっくり吸い込んでは吐き出す


「あまり深く吸い込むな」

そう言われ、ゆっくり吸い込んで吐き出す
俺は、どうすればいい?