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とある癌の監察日記
第1章 2018.8月~9月
9月11日

相変わらず9時前到着。
そして相変わらず嘔吐の後、昨日と同じように座薬使用との事。
で、置いてある薬は何??
"また増えた"とゴチる旦那、タケキャップ10、ディノタスチュアルブ、検索すれば胃薬にカルシウムのトローチ錠、これは飲んでくれお願いだから!

渋々の顔ながらもトローチを口に放り込み‥‥おや、意外に気に入ったよう、序でに胃薬も飲んでくれた。
裏に回れば煽ては疲れる。

10時半
放射線科のお呼び出し。
が、自分は抜け出し父の洗濯物を取りに行ってました、なんてこった。
待てど何も無し、仕方が無いので病棟の洗濯機を回した所で自分もお呼び出しを食らった。
慌てて別棟になるガンセンターへ、受付で聞いたらいきなり診察室に突っ込まれる‥‥どうなっているんだ?

取り合えず落ち着いて‥‥出張医から放射線治療の説明。
やはり緩和目的で治療回数は10回、効果が出るのは個人差はあるが半月~1ヶ月後、長いな放射線よ。

そして何故自分まで呼ばれたか?
どうやら出張医の話に旦那が手余しして病棟に居るのを無理矢理呼んだが事の真相、そこまで難しい説明じゃ無かったんだけど、この手にはトコトン弱いな旦那は。
今日は説明だけ、本格的治療は明日から‥‥はいはい病棟に戻ったら分かるように説明しますよ。

12時昼食
さつまいもと果物には手を付けてくれたが、後食べる意思は無し。
逆に自分が食べていた弁当の卵焼きを摘まみ食い、更にロールケーキも横取り。
食べてくれればね、何も言いますまい。

午後からは此処数日から見れば体調が良くご機嫌モード。
それは良いが暇だと自分で遊ばないでくれ。
具合悪けりゃ癇癪、良ければ丁度良い玩具、このストレスをどうすれと??

そして調子が良いと車椅子に乗って散歩、実に1週間振りの外は気持ち良いらしい、車椅子を止めてウトウトキョロキョロ、ほんの10分程度の話だが、本人的には気晴らしになったよう。

此処迄は良かったが、病棟への帰り道で急な嘔吐感。
フルスピードで病棟に戻り、病室に置いた途端嘔吐、まだ車椅子でも長距離移動はダメでした。

嘔吐の後はおねむ、そんな自分もパイプ椅子に座りながら寝落ちてしまい、グラッとコケて目を覚ます、多少情けない。
父の洗濯も終わったので、邪魔にならない内に退散。
日がある内にバスに乗ったのは何時振りか?毎日がイベントだよ。
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