この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
とある癌の監察日記
第2章 2018.10月
10日7日

7時前に旦那からの電話で起こされ、病院に来いと苛ついている。
とは言え今台風通過真っ只中で外に出るのも危ない状態、せめて通過してしまう昼からと言ったが旦那は不服そう。

午後、通過後の強風に耐えて病院へ。
不味い苛々絶好調だ。
相変わらずの痛みと吐き気と食欲不振、そして薬のせいだろうか過度の精神不安と病院不振、錯乱と苛々を繰り返す。

医師はともかく、病棟の一般看護師達がそこまで対応が悪い訳では無い。
だが一番嫌と思ったらトコトンまで、旦那の悪い方の性格が顕著に出てしまっている。
気持ちは分からなくもないが、最低限は看護師達の言う事を聞いて欲しいとも思う。

そろそろオブラートでも薬が飲めなくなって来たので、ドラックストアーまで足を伸ばし"お薬のめるね"子供版を購入。
ゼリーだと何とか飲む意思はある、暫くはこれで様子見。

そんな最中に点滴漏れ、原因は旦那が文句を言い仕方無く流す量を上げた為に血管の方が保たなかった。
此に不服を言われてもね、、上げた旦那が悪い‥‥と本人は思ってないのが痛い。

今の病院に不快感を持つのは分かる。
理由も、その後の対応も。
更に転院したくてバタバタごねるし、でも巷は3連休それが過ぎなければ話も何もあったものじゃない。
そう説明しても聞いて貰えず、説得と宥めるのは此方も辛い。

帰れば怒りそうだし、でも日曜なので特に何がある訳でも無いのに全く。
努めて明るくしてようと思っていても此方だって苛々は募る‥‥は、考えてくれないんだろうね旦那。



余談
こう足掻く旦那を見ていて、一層の事全て話してしまおう、そんな思いに駆られる。

自分が後3ヶ月程度しか生きられないとハッキリ知った時旦那はどうするんだろう?
怒る・落ち込む・冷静になる‥‥‥どれなのか私ですら分からない。

今だ手術でもすれば治ると何処となく思っている節は多少あるから、幾らなんでもハッキリとは言えないでいる現実。
それに薬用だが麻薬を使っている、それが旦那的には精神不安に繋がっているよう"麻薬に押し潰される"今日溢した旦那の言葉、それを聞いて私は何も言えなかった。

何が良くて、何が悪いのか、本当に分からなくなりそう。
事実‥‥それが重くのし掛かる。


文字制限
/65ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ