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とある癌の監察日記
第2章 2018.10月
10月8日

昨日の帰りにガッツリ言ったので、今日は一応休み。
でも電話で"嫌"とごねている旦那、また食事も薬も点滴もふて腐れている最中だとは思う。
というより、そろそろ看護師達に猫を被るのを止めた?
私から見れば、こう見えます、こっちが旦那の本来の性格ですよ‥‥幾つになっても困った旦那は止まらない(違うか)

兎に角旦那は主治医が嫌で嫌で仕方がない。
8月にこの主治医が"うちじゃない"発言から始まった外来回り。

そしてなし崩し的に始まった放射線治療が終わった後の言葉は"効いているのか分からない"
タグリッソに関して言えば"元々劇的な効果は期待していなかった"だと!?
では何のために苦しんでまでやったのか、こう言いたくなる。

タグリッソを始める前は"効果は期待出来る"とか、"此だけはやらせて下さい"だとか言っていたくせに、効果が無いとそんな言葉を吐くのか‥‥投げやりな医者だ、本当―――っに、この医者が旦那の受け持ちになったのが後悔の始まり(今年の4月期に代わりました)
前の医者は良かったのに病院を去った‥‥今なら何となく分かる気もするが。

最近の旦那の被害観念『病院に殺される』
間違ってはいない、私もそう思います。
主治医の話の最後、旦那を出してから"一応3ヶ月ですが骨の腫瘍が直接死の原因にはならないから、もしかしたらもう少し生きるかも知れませんね"だと。
転院という方向で決まり、自分の手を離れるからって、その言い草は無いと無性にに腹が立った。
此って最初から見捨ててるだろ!?
言葉にこそしなかったが、カチンと来たのは確か、ただ特殊な癌転移の仕方の臨床に付き合わされた‥‥こう考える事も出来るので怒りは収まらない。

タイミングの悪い3連休、此が無ければ転院も少しはスムーズに行って、旦那に明確な日にちを言えるのに、ツイてないです。
不安と苛々を繰り返す旦那、もうお見舞いも断っています、流石に今の廃人のようなこの状態を知り合いには見せたく無い、私の細やかな意地です。
元気な頃を覚えていてくれればそれで良い、こうとも言いますね。
普通はそうじゃないでしょうか??
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