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とある癌の監察日記
第2章 2018.10月
10月9日

9時前に病院に到着。
来た早々「死にたい、自殺する」発言から始まった今日。
1時間程掛けて宥め、薬も飲んで漸く落ち着く。
痛い辛いで気持ちは分からなくもないが、それだけは止めて欲しい。

朝の点滴。
そろそろ血管も細く脆くなっているので中々入らず、結局4回目か5回目でやっと入った。
見れば両腕がパンパンに腫れていて、射す場所も少ない。
此は看護師さん達にご苦労様としか言い様が無いと思う。

旦那が眠った隙に外来へ、前回入院分の診断書希望を出してまた病棟。
何故タイミングが悪いのか、また処置中で入れず、このパターンが本当に多いな私。
兎に角今日は良く眠る、今もお眠り中、痛みで眠れないより寝てくれた方が余程良いのは確か。
でも飲まない食べないは相変わらず、日に日にと体力も低下、起き上がるだけでも肩でゼイゼイと息をするまで落ちてしまっている。

居れば寝る、帰ろうとすれば不安がる、そして居ると言えばまた寝てしまうの繰り返し。
不安で当たり前なんだろう、ベッドから動けず1人、1人で居れば次々に後ろ向きな考えばかりが浮かぶ‥‥旦那だけじゃ無い、人間誰しもそんな傾向を持っているのは確か。
私もメニエールと貧血のダブルで症状が重かった頃、旦那と同じ事を考えた‥‥死ねなかったが。

"何故自分だけ"
此が一番陥りやすいパターン、例に漏れず旦那も同じ。
そして日に日に落ちる体力と気力、それが後ろ向きに拍車を掛けてしまい、1人だと眠れず落ち着かず。
で、朝私が来た頃に不安のピークを迎えている、此が最近多い。

とは言え1日中居てあげる事は出来ない、完全看護を謳う大病院の嫌な所。
その前に私の方がダウンするとは思う‥‥多分。

悪循環と分かっていても、今日は何時に帰れるのかな?
目処が付かない。
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