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とある癌の監察日記
第2章 2018.10月
10月25日

明日転院という事で、先手を打って午前中に掛かり付け病院に行き鉄剤注射、此で数日は自分の方は保つ。
とんぼ返りで家で明日持って行く物の最終確認、リブケア品は持ち出し可能という話だったので、コップ類は荷物から抜いた、準備万端。

14時過ぎに旦那の病院へ。
昨日は簡易の心電図だったが、今日は正式のが付いている、また夜に何かあったのか??

でも昨日よりは意識はある、微妙な差だが。
だが少し動いただけで激しい呼吸困難、ナースコールで看護師を呼び、呼吸を安定させる注射を打つ。
中身は流石に分からない、そこまでの説明は無いし処置中は廊下、家族の限界ってやつです。

30分程で落ち着いたが、動けばやはり呼吸低下の繰り返し、後鼻に酸素をしているが無意識行動なので口呼吸が多く、あまり酸素が役に立っていないという現実も(口の中がひび割れ状態)

一応昨日よりは自分が居る事を認識はしている、そして辛いせいか涙を流す旦那の姿、見ているだけしか出来ない此方も辛い。
虚ろな認識だと分かっていても、中々病室から離れる事が出来ず4時間ほど付き添い帰宅。

家に帰れば襲うのは虚無感かな?
ぽっかりと穴が空いた我が家、ネコ達がすり寄ってくれるが、あまり構う気になれない、旦那のネコだからだろうか??

ただネコ達に餌と牛乳をやり、体力を落とさないように黙々と夕食、後はシャワーを使って練るだけ。
そこに感情が籠っていない事には気付いてはいる、全神経が旦那の方にいっている為、自分の事になると何も思えなくなってしまった。
一番不味いパターンだと自分でも思うが、此ばかりは致し方無いとも思う。
また我慢して乗り切るんだろうな、母の時のように大丈夫なふりをして。。
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