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世界で一人だけの君へ
第3章 恋心
僕はその場に居られなくなり、槙さんのメイク室に逃げる。
槙さんのメイク室には大林さんがいた。
「あ、田辺くんごめんちょっと待ってて」
僕に一瞬顔を向けて声をかけてくれる。
「お、准一どした、落ち着きないな」
僕の表情を見た大林さんがからかう。
「あ、いえ」
「松下さん入っただろ。
彼女の存在感は凄いからな。
25であれだけのオーラ、末恐ろしいよ」
なんて笑ってる。
僕はすっかり呑まれてあたふたしてるのにさすがに先輩は違うな...
少し落ち着きを取り戻す。
でもすぐに彼女と対峙出来そうにはないな...
未熟者の自分が嫌になる。
こんなんでこの先この世界でやっていけるのだろうか...
「大林さん、オッケーです」
槙さんが大林さんの首のタオルを外す。
「お、ありがとう。
最近はどんどんテレビの画質がよくなるからメイクは手が抜けないよな」
といいながら大林さんが椅子から立ち上がる。
「じゃ、槙ちゃん准一頼むね」
大林さんが槙さんの肩に手を置き微笑む。
「任せてください」
槙さんが微笑み返す。
ただ、それだけなのに...
僕の心に何かが刺さる。
槙さんのメイク室には大林さんがいた。
「あ、田辺くんごめんちょっと待ってて」
僕に一瞬顔を向けて声をかけてくれる。
「お、准一どした、落ち着きないな」
僕の表情を見た大林さんがからかう。
「あ、いえ」
「松下さん入っただろ。
彼女の存在感は凄いからな。
25であれだけのオーラ、末恐ろしいよ」
なんて笑ってる。
僕はすっかり呑まれてあたふたしてるのにさすがに先輩は違うな...
少し落ち着きを取り戻す。
でもすぐに彼女と対峙出来そうにはないな...
未熟者の自分が嫌になる。
こんなんでこの先この世界でやっていけるのだろうか...
「大林さん、オッケーです」
槙さんが大林さんの首のタオルを外す。
「お、ありがとう。
最近はどんどんテレビの画質がよくなるからメイクは手が抜けないよな」
といいながら大林さんが椅子から立ち上がる。
「じゃ、槙ちゃん准一頼むね」
大林さんが槙さんの肩に手を置き微笑む。
「任せてください」
槙さんが微笑み返す。
ただ、それだけなのに...
僕の心に何かが刺さる。