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世界で一人だけの君へ
第4章  魔性の彼女
その後も撮影は順調だった。


回をおうごとに色気を増す俺をマスコミは囃し立てた。


女性誌はおろか男性誌でも

《大人の女を落とす少年の危うい色気》

なんてタイトルで特集が組まれたりもした。

無名の駆け出しアイドルだった僕は
あっという間にスターダムにのしあがった。

それを引き出した立役者は松下奈々といわれ
松下さんも年下男を翻弄する魔性の女として新たな売り路線を築き上げた。


俺の初主演ドラマはとんでもない視聴率を叩き出し局では下へも置かないもてなしを受けるようになった。


すでに事務所には次回のドラマや映画のオファーが物凄い数で来ているとマネージャーの川名さんが興奮して報告してくれた。


でもそんなことは僕の範疇の外だった。


本当は喜ぶべき話で、もともと離婚して女手ひとつで僕を育ててくれている母親に楽をさせたいと始めたアイドルなんだからこんな栄光を掴めるなんて滅多にないチャンスなのに


僕は、子供の僕にとって

いや、恋した少年にとっては槙さんを振り向かせることが何よりも最大の目的だったから他のことには殆んど無関心になっていた。


だからすっかり槙さんに乗せられて役者にさせられていることにも、芸能人田辺准一として確実に進化させてもらっていることにもこのときはまったく気づいていなかった。





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