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世界で一人だけの君へ
第4章 魔性の彼女
ある日の撮影終わり。
僕はスタジオの外で川名さんの迎えを待っていた。
雨足がかなり強くなりしぶきが跳ねて僕の靴を濡らしていた。
僕はそこから動くこともせず虚ろに雨を眺めていた。
「あー かなり降ってるね」
僕のとなりに立ち両手にメイク道具を下げた槙さんが現れた。
!!!
「まいったな。
車に行くまでにずぶ濡れになっちゃう」
槙さんは叩きつけるように降る雨を見ながら溜め息をついた。
「車まで一緒にいきますよ」
僕は槙さんに手にしていた傘を掲げて見せた。
「ほんと?!
助かる
お願いしちゃおうかな」
「もちろん」
僕はバッと傘を広げて槙さんの上に差した。
駐車場はすぐそこなのに激しい雨足はあっという間に僕らの肩を濡らす。
僕は槙さんの肩を抱き寄せた。
一瞬槙さんがビクリと動いたけどさらにグッと引き寄せた。
「濡れちゃうから」
「あ、ありがとう」
「車どれ?」
「あ、あの赤いビートル」
車のところまで行き後部座席に荷物を積み込んだ。
僕はスタジオの外で川名さんの迎えを待っていた。
雨足がかなり強くなりしぶきが跳ねて僕の靴を濡らしていた。
僕はそこから動くこともせず虚ろに雨を眺めていた。
「あー かなり降ってるね」
僕のとなりに立ち両手にメイク道具を下げた槙さんが現れた。
!!!
「まいったな。
車に行くまでにずぶ濡れになっちゃう」
槙さんは叩きつけるように降る雨を見ながら溜め息をついた。
「車まで一緒にいきますよ」
僕は槙さんに手にしていた傘を掲げて見せた。
「ほんと?!
助かる
お願いしちゃおうかな」
「もちろん」
僕はバッと傘を広げて槙さんの上に差した。
駐車場はすぐそこなのに激しい雨足はあっという間に僕らの肩を濡らす。
僕は槙さんの肩を抱き寄せた。
一瞬槙さんがビクリと動いたけどさらにグッと引き寄せた。
「濡れちゃうから」
「あ、ありがとう」
「車どれ?」
「あ、あの赤いビートル」
車のところまで行き後部座席に荷物を積み込んだ。