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世界で一人だけの君へ
第7章 高校球児
結局、今年も会えなかった...
三度目の正直
期待してたんだけど
俺が甲子園に三度も出場できたのはきっとあの時の...
2年前の出来事を思い出していた。
ーーー
部活終わり友達とこの土手を歩いていた。
土手の下から聞こえた叫び声。
薄暗い土手下を見ると近くのお嬢様学校といわれている女子校生がガラの悪い男子校の男達に囲まれている。
とりあえず警察に通報して
俺と友達は急いで土手をかけ降り、男達に掴みかかった。
「逃げろ!」
俺は女子高生を掴んでいた男を投げ飛ばし
彼女に声をかけた。
頷いた彼女は走り出した。
男たちは5~6人はいただろうか。
こっちは二人。
野球で鍛えているとはいえ多勢に無勢。
それに向こうはケンカ慣れしている。
この間まで中学生だった俺たちは段々劣性になってくる。
ーー早くお巡りこいよ!!
殴りあいの途中で一人の男がいった
『コイツ一高の坂井じゃねえ?』
男たちの腕が一瞬止まり俺の顔を見る。
『ほんとだ。
おれコイツのせいで彼女に振られたんだよな』
俺は男たちを睨み返す
『しらねぇーよ。
こんな最低なことしてるから逃げられんだろ』
男がニジリ寄る
『おもしれぇ。お前ら押さえてろ』
俺はあっという間に押さえつけられ地面に転がされた。
三度目の正直
期待してたんだけど
俺が甲子園に三度も出場できたのはきっとあの時の...
2年前の出来事を思い出していた。
ーーー
部活終わり友達とこの土手を歩いていた。
土手の下から聞こえた叫び声。
薄暗い土手下を見ると近くのお嬢様学校といわれている女子校生がガラの悪い男子校の男達に囲まれている。
とりあえず警察に通報して
俺と友達は急いで土手をかけ降り、男達に掴みかかった。
「逃げろ!」
俺は女子高生を掴んでいた男を投げ飛ばし
彼女に声をかけた。
頷いた彼女は走り出した。
男たちは5~6人はいただろうか。
こっちは二人。
野球で鍛えているとはいえ多勢に無勢。
それに向こうはケンカ慣れしている。
この間まで中学生だった俺たちは段々劣性になってくる。
ーー早くお巡りこいよ!!
殴りあいの途中で一人の男がいった
『コイツ一高の坂井じゃねえ?』
男たちの腕が一瞬止まり俺の顔を見る。
『ほんとだ。
おれコイツのせいで彼女に振られたんだよな』
俺は男たちを睨み返す
『しらねぇーよ。
こんな最低なことしてるから逃げられんだろ』
男がニジリ寄る
『おもしれぇ。お前ら押さえてろ』
俺はあっという間に押さえつけられ地面に転がされた。