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世界で一人だけの君へ
第7章 高校球児
気がつくと俺と友達は病院の処置室で寝ていた。
友達も結構な怪我を負わされていて腕や頭に包帯を巻いていた。
『気がついた?』
近くにいた看護婦さんに声をかけられる。
『あ、はぁ...』
『君は警察のひとが事情を聞きたいって言っているから話をしてね』
友達が体を起こす。
『あ、君じゃない。
君は頭を打っているから今日は入院ね。
明日検査をして何もなかったら帰れるから
そうじゃなくて、そっちの君は帰れるよ』
看護婦さんと目があった。
俺?!
だって俺ナイフで肘を刺されたんだぜ。
そう思って腕を見る。
が...ナイフで刺された傷はおろか身体中の擦り傷、アザまでが消えている...
『これは...』
『坂井、何ともないのか?
お前、ナイフで刺されたよな』
『ああ...』
呆然と二人で俺の肘を見つめた。
『賢夢、あの子お前の肘ずっと押さえてたよな』
『ああ...』
ぼんやりとあの時を思い出す。
確かに俺はナイフで肘を刺された、はず。
『拓也、覚えてないか?』
『それが俺もあの後すぐに頭が痛くなって気を失ったんだよな...』
『そうか...彼女はどうしたんだろう』
俺は肘に残った血のあとをみやった。
ガラガラと扉があき、制服の警官が入ってきた。
『二人とも話は出来るかな?』
『はい』
『まず状況を教えてもらおうかな?』
俺たちは部活の帰り道土手下から聞こえた叫び声を聞いて女子高生を助けた話をした。
『で、君たちの怪我は?』
『あ、僕は頭を打ったのと打撲くらいですかね』
拓也が答える。
『きみは?』
『あ...えっと...』
僕はなんと答えていいのか分からない。
友達も結構な怪我を負わされていて腕や頭に包帯を巻いていた。
『気がついた?』
近くにいた看護婦さんに声をかけられる。
『あ、はぁ...』
『君は警察のひとが事情を聞きたいって言っているから話をしてね』
友達が体を起こす。
『あ、君じゃない。
君は頭を打っているから今日は入院ね。
明日検査をして何もなかったら帰れるから
そうじゃなくて、そっちの君は帰れるよ』
看護婦さんと目があった。
俺?!
だって俺ナイフで肘を刺されたんだぜ。
そう思って腕を見る。
が...ナイフで刺された傷はおろか身体中の擦り傷、アザまでが消えている...
『これは...』
『坂井、何ともないのか?
お前、ナイフで刺されたよな』
『ああ...』
呆然と二人で俺の肘を見つめた。
『賢夢、あの子お前の肘ずっと押さえてたよな』
『ああ...』
ぼんやりとあの時を思い出す。
確かに俺はナイフで肘を刺された、はず。
『拓也、覚えてないか?』
『それが俺もあの後すぐに頭が痛くなって気を失ったんだよな...』
『そうか...彼女はどうしたんだろう』
俺は肘に残った血のあとをみやった。
ガラガラと扉があき、制服の警官が入ってきた。
『二人とも話は出来るかな?』
『はい』
『まず状況を教えてもらおうかな?』
俺たちは部活の帰り道土手下から聞こえた叫び声を聞いて女子高生を助けた話をした。
『で、君たちの怪我は?』
『あ、僕は頭を打ったのと打撲くらいですかね』
拓也が答える。
『きみは?』
『あ...えっと...』
僕はなんと答えていいのか分からない。