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世界で一人だけの君へ
第7章 高校球児
俺はじっと固まった血の残った肘を見つめた。
『あの...四高のアイツらは?』
俺は警官を見た。
『捕まえたよ。
ちょうど逃げてくるところに出くわしてな』
『そうですか』
『婦女暴行未遂と傷害かな?
アイツらは初犯じゃないからそろそろ入ってもらうけどな』
『そうですね。そうしてください』
警官が俺に身を乗り出す。
『ただ、言っていることがおかしいんだ。
婦女暴行までは君たちと話があっている
ところが、怪我なんだが...
君、ナイフで刺されてないか?』
俺の血の残る腕を見やる。
『ええ...それが...』
『現場も鑑識呼ぶほど血が残ってたんだよ』
そういって俺の腕を触る
『君に傷がないんだよな...』
俺は警官と一緒に首をかしげた。
『あの、星蘭の子は?』
俺は助けた女の子を思い出した。
『被害者か...それが、われわれが駆けつけたときは君たちが倒れていてだけで被害者はいなかったんだよ。
まあ、こういう事件だから話を聞かれたくなかったのかも知れないな。
でも事情を聞かなきゃならんから探してみるがね。
被害者の特徴を教えてくれないか?』
俺は彼女を思い出そうとした。
ところが薄暗かったうえに、四高の奴らと殴りあっていたので彼女の顔などまったく覚えていない。
なにか特徴のあるもの...
分からなかった。
『すいません。暗くて顔はほとんど見えませんでしたし、すぐに気を失ってしまったので彼女に繋がるものは何も覚えていないんです』
『そうかぁ...』
『逆に俺が聞きたいくらいです』
俺は宙を見つめなから一生懸命思い出そうとしたが、何も覚えていなかった。
『あの...四高のアイツらは?』
俺は警官を見た。
『捕まえたよ。
ちょうど逃げてくるところに出くわしてな』
『そうですか』
『婦女暴行未遂と傷害かな?
アイツらは初犯じゃないからそろそろ入ってもらうけどな』
『そうですね。そうしてください』
警官が俺に身を乗り出す。
『ただ、言っていることがおかしいんだ。
婦女暴行までは君たちと話があっている
ところが、怪我なんだが...
君、ナイフで刺されてないか?』
俺の血の残る腕を見やる。
『ええ...それが...』
『現場も鑑識呼ぶほど血が残ってたんだよ』
そういって俺の腕を触る
『君に傷がないんだよな...』
俺は警官と一緒に首をかしげた。
『あの、星蘭の子は?』
俺は助けた女の子を思い出した。
『被害者か...それが、われわれが駆けつけたときは君たちが倒れていてだけで被害者はいなかったんだよ。
まあ、こういう事件だから話を聞かれたくなかったのかも知れないな。
でも事情を聞かなきゃならんから探してみるがね。
被害者の特徴を教えてくれないか?』
俺は彼女を思い出そうとした。
ところが薄暗かったうえに、四高の奴らと殴りあっていたので彼女の顔などまったく覚えていない。
なにか特徴のあるもの...
分からなかった。
『すいません。暗くて顔はほとんど見えませんでしたし、すぐに気を失ってしまったので彼女に繋がるものは何も覚えていないんです』
『そうかぁ...』
『逆に俺が聞きたいくらいです』
俺は宙を見つめなから一生懸命思い出そうとしたが、何も覚えていなかった。