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世界で一人だけの君へ
第2章 15の春
「じゃ、田辺くん僕はサスケの現場に行ってくるよ。
終わる頃、迎えに来るから」
メイク室を出ていこうとするマネージャー。
「え?
川名さんついててくれないんですか?」
俺は慌てて振り返る。
「サスケのMフェアの衣裳が違ってるらしくて、届けなくちゃいけないんだ。
終わったらすぐ戻るから」
川名さんはニッコリ笑う。
「槙さん、すいません。
田辺を宜しくお願いします」
彼女に向かって頭を下げると
不安な僕を残して川名さんは足早に出ていった。
「大丈夫よ。さ、前を向いて」
僕を笑顔で促す彼女
「はい」
僕は言われるまま鏡の中の彼女を見つめる。
「えっと、田辺准一くん
たしかX7のメンバーよね」
思い出した!とでも言うように僕に向かって人差し指を向ける彼女。
「あ、はい。そうです」
僕は慌てて返事をする。
「私は、槇 璃子(まき りこ)宜しくね」
鏡越しに彼女は屈託のない笑顔を向けた。
彼女の笑顔が眩しくて一瞬目を閉じた。
アイドルの俺なんかには真似できない心から自然に涌き出る笑顔。
眩しすぎた。
終わる頃、迎えに来るから」
メイク室を出ていこうとするマネージャー。
「え?
川名さんついててくれないんですか?」
俺は慌てて振り返る。
「サスケのMフェアの衣裳が違ってるらしくて、届けなくちゃいけないんだ。
終わったらすぐ戻るから」
川名さんはニッコリ笑う。
「槙さん、すいません。
田辺を宜しくお願いします」
彼女に向かって頭を下げると
不安な僕を残して川名さんは足早に出ていった。
「大丈夫よ。さ、前を向いて」
僕を笑顔で促す彼女
「はい」
僕は言われるまま鏡の中の彼女を見つめる。
「えっと、田辺准一くん
たしかX7のメンバーよね」
思い出した!とでも言うように僕に向かって人差し指を向ける彼女。
「あ、はい。そうです」
僕は慌てて返事をする。
「私は、槇 璃子(まき りこ)宜しくね」
鏡越しに彼女は屈託のない笑顔を向けた。
彼女の笑顔が眩しくて一瞬目を閉じた。
アイドルの俺なんかには真似できない心から自然に涌き出る笑顔。
眩しすぎた。