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世界で一人だけの君へ
第8章  アイドルになる?!
「契約金3000万、その他出来高でどうだろう」

岸辺さんは早速切り出す。

「我がチームは若手を育てることに定評がある。
 君を使い捨てにするようなチームではないから安心してくれていいよ」

真っ黒に日焼けして精悍な微笑み。
自信を持った瞳に嘘はないと思える。

「破格の待遇じゃないか!」

俺より校長の方が興奮している。

「すみません、もう野球は続ける意思がないので」

俺は頭を下げる。

「坂井くん、それはもったいないよ。
 君ほどの才能を埋もれさせるなんて」

僕は小さく首を振る

「岸辺さん、決勝戦見ましたよね。
 15回まで必死で押さえたのにここぞというときに甘い球が入ってしまう。
 あれが僕の限界です」

「何をいっているんだ。
 15回まで完封したことが凄いんだぞ。
 15回まで投げて球が甘くならない方がおかしい」

興奮する岸辺さんを遮り

「それにここまで肩を酷使してしまったらこの先どれだけ活躍できるのか...。
 今回のお話は本当に自分にはもったいないほどありがたい話ですが、もう野球に未練はないんです。
 大学へいって違う道を見つけたいと思っています」

立ち上がり頭を下げた。

「失礼します」

何か言いたげな校長たちを残し僕は校長室をでた。


担任が慌てて駆け寄ってくる。
俺の肩をつかむと

「坂井、頼む、早く進路を決めてくれ。
 このままではスカウトを断りきれない」

「すみません。
 なるべく早く」

担任は肩の手をどけて深くため息をついた。





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