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世界で一人だけの君へ
第8章 アイドルになる?!
教室へ戻ると俺の机に彼女の優衣が座っていた。
教室には他に誰も残っていなかった。
「おかえりぃ」
俺に向かって手を振ってくる。
「あれ?塾じゃないの?」
俺は前の席の椅子を引いて跨いだ
「今日は夜からなんだ。
賢夢はスカウトの話?」
「まあな」
「今度はどこ?」
「ホワイトホークス」
優衣に名刺を渡す。
「すごっ!」
名刺をマジマジと見ている。
「野球やめるのもったいないよ。
それに私、プロ野球選手の彼女ってやってみたいかもぉ」
俺を上目遣いで見る。
「ばか」
俺は優衣のおでこを人差し指でツンと押した。
「なに見てんの?」
俺は机に広げてあった雑誌に目を落とす。
「スペイン、行ってみたいなって。
私、ピカソが好きなの」
「ピカソ?
あのよくわかんない絵を描く人?」
優衣が俺の前で人差し指を左右に振る
「チッチッチ、分かってないなぁ賢夢くん!
ピカソはまともな絵を描かせたら右に出るものはいないと言われたんだよ。
実際、君のいうへんてこりんな絵の奥には雨の港の絵が描かれている。
実物を見ればわかるよ。
どんなにすごいか、その衝撃が。
私も本物を見るまであんまり興味なかったけど
本物は凄い!
賢夢も見るべき!
衝撃を受ける!
圧倒される!」
どんどん興奮して俺に顔を近づける彼女。
その唇にチュッとキスをした。
突然のことに真ん丸の目で俺を見ている。
可愛いと思う。
「興奮しすぎ」
「あ、ごめ...」
彼女は照れながら座り直した。
教室には他に誰も残っていなかった。
「おかえりぃ」
俺に向かって手を振ってくる。
「あれ?塾じゃないの?」
俺は前の席の椅子を引いて跨いだ
「今日は夜からなんだ。
賢夢はスカウトの話?」
「まあな」
「今度はどこ?」
「ホワイトホークス」
優衣に名刺を渡す。
「すごっ!」
名刺をマジマジと見ている。
「野球やめるのもったいないよ。
それに私、プロ野球選手の彼女ってやってみたいかもぉ」
俺を上目遣いで見る。
「ばか」
俺は優衣のおでこを人差し指でツンと押した。
「なに見てんの?」
俺は机に広げてあった雑誌に目を落とす。
「スペイン、行ってみたいなって。
私、ピカソが好きなの」
「ピカソ?
あのよくわかんない絵を描く人?」
優衣が俺の前で人差し指を左右に振る
「チッチッチ、分かってないなぁ賢夢くん!
ピカソはまともな絵を描かせたら右に出るものはいないと言われたんだよ。
実際、君のいうへんてこりんな絵の奥には雨の港の絵が描かれている。
実物を見ればわかるよ。
どんなにすごいか、その衝撃が。
私も本物を見るまであんまり興味なかったけど
本物は凄い!
賢夢も見るべき!
衝撃を受ける!
圧倒される!」
どんどん興奮して俺に顔を近づける彼女。
その唇にチュッとキスをした。
突然のことに真ん丸の目で俺を見ている。
可愛いと思う。
「興奮しすぎ」
「あ、ごめ...」
彼女は照れながら座り直した。