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世界で一人だけの君へ
第8章 アイドルになる?!
「坂井くん?!」
気が付くと酒井さんがいた。
ライブは終わっていた。
呆然自失。
興奮で手が微かに震える...
俺は地元ではちょっとした有名人だったけど、レベルが違う...
「ちょっと楽屋までいいですか?」
「あ、はい」
呆然としている俺を酒井さんが促す。
見ると母と姉は子供のように顔を上気して『かっこよかったねぇ』と興奮冷めやらぬ様子で話している。
これが、アイドルか...
さっき案内された楽屋ではなくステージに近い方へ歩いていく。
酒井さんが扉をノックする
「ちょっといいかな?」
そこはstampの楽屋だった。
「いまJYOさんが口説いている坂井くん」
酒井さんは僕をstampに紹介した。
シャワーを浴びてバスローブ姿のメンバーが振り向く。
「あれ?!
坂井じゃん」
メンバーの野球好きな中尾くんが目ざとく声をかけてくれる。
「だれ?知ってるの?」
板垣くんがとぼけた声で聞く。
「いま注目の高校球児だよ。
お前ら知らねえーの?」
「そういえば、見たことあるな」
樹村くんが俺に近づきマジマジ顔を見る
「なんでここにいるの?
プロからすげーオファーきてんじゃん。
才能あるんだから野球やんなよ」
中尾くんが俺にむかって笑顔を向ける。
「それがねプロにはならないらしいんだ。
その噂を聞いたJYOさんがすぐに連絡したんだよ」
酒井さんが説明してくれる。
「え?そうなの?
もったいないな。
俺だったら絶対プロになるのに...」
そう言って中尾くんは着替えをはじめた。
気が付くと酒井さんがいた。
ライブは終わっていた。
呆然自失。
興奮で手が微かに震える...
俺は地元ではちょっとした有名人だったけど、レベルが違う...
「ちょっと楽屋までいいですか?」
「あ、はい」
呆然としている俺を酒井さんが促す。
見ると母と姉は子供のように顔を上気して『かっこよかったねぇ』と興奮冷めやらぬ様子で話している。
これが、アイドルか...
さっき案内された楽屋ではなくステージに近い方へ歩いていく。
酒井さんが扉をノックする
「ちょっといいかな?」
そこはstampの楽屋だった。
「いまJYOさんが口説いている坂井くん」
酒井さんは僕をstampに紹介した。
シャワーを浴びてバスローブ姿のメンバーが振り向く。
「あれ?!
坂井じゃん」
メンバーの野球好きな中尾くんが目ざとく声をかけてくれる。
「だれ?知ってるの?」
板垣くんがとぼけた声で聞く。
「いま注目の高校球児だよ。
お前ら知らねえーの?」
「そういえば、見たことあるな」
樹村くんが俺に近づきマジマジ顔を見る
「なんでここにいるの?
プロからすげーオファーきてんじゃん。
才能あるんだから野球やんなよ」
中尾くんが俺にむかって笑顔を向ける。
「それがねプロにはならないらしいんだ。
その噂を聞いたJYOさんがすぐに連絡したんだよ」
酒井さんが説明してくれる。
「え?そうなの?
もったいないな。
俺だったら絶対プロになるのに...」
そう言って中尾くんは着替えをはじめた。