この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
世界で一人だけの君へ
第8章 アイドルになる?!
朝のホームルームが終わると
「坂井、進路指導室」
担任に言われ俺は教室を出る。
進路指導室へ入り担任と向かい合った。
「それで?決まったのか?」
担任は半分諦めたような口調で話し出した。
「はい。
建築の道に進みたいと思います」
俺の答えに一瞬驚いて
「これまた唐突だな」
「何かを残せる仕事がしたいんです」
俺は真剣に答えた。
「なるほど。
で、志望校は?」
「決めてません」
「...
お前なぁ...」
呆れた口調。
「まあ、いい。
ただ、お前の成績では偏差値55が限界だろうな。
まあ野球部ばっかりやってたわりには悪くない」
「これからもっと成績をあげます」
「そうだなぁ...
しかしもう10月だ。
あまりに遅い」
そういいながらも立ち上がり大学案内を捲る。
「お、坂井。
明神大学ならまだAO間に合うぞ。
ギリギリだが何とか調査書も書いてやる。
小論文と面接と...お!今年から数学入試が増えたぞ。
お前、数学だけは得意だからな。
これならいけるかもしれない」
担任は俺に明神大学のページを見せた。
「小論文...」
俺は少し詰まる
「お前国語ダメだからなぁ。
まあ、添削してやるから毎日持ってこい。
それにな」
担任はニヤリと俺を見る。
「今日も明神大学の野球部監督から電話かあったぞ」
「でもおれもう野球は」
ため息混じりにいう俺に
「わかってるさ。
だがな、使える手は使う。
大人の世界では常識だ」
含み笑いをする。
ほんとに教師か?
ああ、ほんとの教師か。
「坂井、進路指導室」
担任に言われ俺は教室を出る。
進路指導室へ入り担任と向かい合った。
「それで?決まったのか?」
担任は半分諦めたような口調で話し出した。
「はい。
建築の道に進みたいと思います」
俺の答えに一瞬驚いて
「これまた唐突だな」
「何かを残せる仕事がしたいんです」
俺は真剣に答えた。
「なるほど。
で、志望校は?」
「決めてません」
「...
お前なぁ...」
呆れた口調。
「まあ、いい。
ただ、お前の成績では偏差値55が限界だろうな。
まあ野球部ばっかりやってたわりには悪くない」
「これからもっと成績をあげます」
「そうだなぁ...
しかしもう10月だ。
あまりに遅い」
そういいながらも立ち上がり大学案内を捲る。
「お、坂井。
明神大学ならまだAO間に合うぞ。
ギリギリだが何とか調査書も書いてやる。
小論文と面接と...お!今年から数学入試が増えたぞ。
お前、数学だけは得意だからな。
これならいけるかもしれない」
担任は俺に明神大学のページを見せた。
「小論文...」
俺は少し詰まる
「お前国語ダメだからなぁ。
まあ、添削してやるから毎日持ってこい。
それにな」
担任はニヤリと俺を見る。
「今日も明神大学の野球部監督から電話かあったぞ」
「でもおれもう野球は」
ため息混じりにいう俺に
「わかってるさ。
だがな、使える手は使う。
大人の世界では常識だ」
含み笑いをする。
ほんとに教師か?
ああ、ほんとの教師か。