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世界で一人だけの君へ
第9章 アイドルの道
『坂井、基本ステップが分かってないな
俺と一緒に動いて』
『はい』
俺は樹村くんの動きに必死に合わせる。
『じゃ、ゆっくりいくよ』
ワン ツーと言いながら樹村くんは俺の足の動きを確認してくれる。
『あ、そこが右から出るからおかしいんだよ。
そこは一拍ためて左から
そうそう。できたじゃん』
『あー なるほど!』
樹村くんは俺に向かってにっこり笑ってくれた。
『じゃ曲かけて もう一回ね』
『はい』
樹村くんは俺に合わせて自分のパートでもない踊りを踊ってくれる。
それでなくても忙しい樹村くん。
自分のパートを覚えるだけでも大変だろうに...
ーーあれ?!なんか体が動く。
さっきまで頭で確認しながらやっていたステップが樹村くんのちょっとしたアドバイスのお陰でこんなに動くようになるとは。
どれくらい二人で踊っていただろう?
『ふーっ
そろそろ終わろうか』
樹村くんの声で時計見ると深夜1時を回っていた。
『あっ!こんなに遅くまですみません。
しかも樹村さんの練習出来なかったですよね』
僕は樹村くんに謝った。
『大丈夫。ちゃんと練習になってるから』
樹村くんは僕に笑顔を向けてくれる。
『ありがとうございます』
『シャワーして帰ろうぜ。送ってやるよ』
『あ、いや、大丈夫です。自分で帰ります』
焦る僕に樹村くんは笑って
『時間考えろよ。もう電車ないだろ?
それとも走って帰るか?高校球児』
ニヤリと俺に向かって笑う。
『あ、タクシーで』
真面目にいう俺に
いいから着替えろと言われシャワー室へ向かった。
俺と一緒に動いて』
『はい』
俺は樹村くんの動きに必死に合わせる。
『じゃ、ゆっくりいくよ』
ワン ツーと言いながら樹村くんは俺の足の動きを確認してくれる。
『あ、そこが右から出るからおかしいんだよ。
そこは一拍ためて左から
そうそう。できたじゃん』
『あー なるほど!』
樹村くんは俺に向かってにっこり笑ってくれた。
『じゃ曲かけて もう一回ね』
『はい』
樹村くんは俺に合わせて自分のパートでもない踊りを踊ってくれる。
それでなくても忙しい樹村くん。
自分のパートを覚えるだけでも大変だろうに...
ーーあれ?!なんか体が動く。
さっきまで頭で確認しながらやっていたステップが樹村くんのちょっとしたアドバイスのお陰でこんなに動くようになるとは。
どれくらい二人で踊っていただろう?
『ふーっ
そろそろ終わろうか』
樹村くんの声で時計見ると深夜1時を回っていた。
『あっ!こんなに遅くまですみません。
しかも樹村さんの練習出来なかったですよね』
僕は樹村くんに謝った。
『大丈夫。ちゃんと練習になってるから』
樹村くんは僕に笑顔を向けてくれる。
『ありがとうございます』
『シャワーして帰ろうぜ。送ってやるよ』
『あ、いや、大丈夫です。自分で帰ります』
焦る僕に樹村くんは笑って
『時間考えろよ。もう電車ないだろ?
それとも走って帰るか?高校球児』
ニヤリと俺に向かって笑う。
『あ、タクシーで』
真面目にいう俺に
いいから着替えろと言われシャワー室へ向かった。