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第10章 　出逢い

しばらく待っているとAD の女の子と一緒に山のようにドリンクを持った女性が戻ってきた。

女の子のなのに大変だな。

俺は走り寄って彼女たちの荷物を受け取った。

彼女たちはビックリしている

「大丈夫です」

「さすがに重いでしょ。持ちますよ」

驚いた女性が僕を見上げた。


！！！！！


「璃子さん?!」


「はい。えっと...」


ーーうそ、覚えてないの?!


「先月樹村くんと...」


といった瞬間目で制止された。


ーーなんかまずいのか?!

　　樹村くんと付き合っているのはオフレコなのか?!


隣のAD の女の子がキョトンと見ている。


「あ、おはようございます。
　JYO事務所の坂井賢夢といいます。
　今日、撮影に入らせて頂きます」

と挨拶した。

「おはようございます。
　ADの松崎です。よろしくお願いします」

女性も笑顔で挨拶してくれた。

「璃子ちゃーん、坂井くんメイクしてあげて」

テントの中から洋子さんが呼ぶ声がした。


僕と璃子さんはドリンクを抱えてテントに入った。