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世界で一人だけの君へ
第10章 出逢い
「じゃあ、ここに座ってください」
璃子さんがパイプ椅子を勧める。
そこに腰掛けてじっと璃子さんの動きを見ていた。
「あの...私、なにかしました?」
僕の視線に気づいた彼女が気まずそうに言う
「あ、ごめんなさい。
あの...僕のこと、覚えていません?」
じっと僕を見つめる彼女。
綺麗な瞳にドキドキする。
ーーやっぱり、彼女だ。
「...ごめんなさい。
どなたでしたでしょうか」
ーーええ?!うそだろ?!
「えっと...先月 青山の書店で...」
メイク道具を拡げながら首をかしげる彼女。
僕たちの様子を見ていた洋子さんが小声で話しかけてくる。
「坂井くん、ごめんね、
彼女 時々記憶がなくなるの
そういう病気みたいで...」
僕は洋子さんの顔を凝視する
洋子さんは困ったように頷いた。
ーー僕が恋した彼女は...
僕を覚えていなかった...
なぜだ...
そのあとも、それこそ演技なんじゃないかってずっと彼女を観察し続けたけど
本当に覚えてないみたいだ...
璃子さんがパイプ椅子を勧める。
そこに腰掛けてじっと璃子さんの動きを見ていた。
「あの...私、なにかしました?」
僕の視線に気づいた彼女が気まずそうに言う
「あ、ごめんなさい。
あの...僕のこと、覚えていません?」
じっと僕を見つめる彼女。
綺麗な瞳にドキドキする。
ーーやっぱり、彼女だ。
「...ごめんなさい。
どなたでしたでしょうか」
ーーええ?!うそだろ?!
「えっと...先月 青山の書店で...」
メイク道具を拡げながら首をかしげる彼女。
僕たちの様子を見ていた洋子さんが小声で話しかけてくる。
「坂井くん、ごめんね、
彼女 時々記憶がなくなるの
そういう病気みたいで...」
僕は洋子さんの顔を凝視する
洋子さんは困ったように頷いた。
ーー僕が恋した彼女は...
僕を覚えていなかった...
なぜだ...
そのあとも、それこそ演技なんじゃないかってずっと彼女を観察し続けたけど
本当に覚えてないみたいだ...