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テラピー日報
第1章
トン、トン、ニュルルル
掌を置き下からアンダーバストの下まで滑らせ横に開き側面を通り腰骨に手根が当たる手前、臍に向かって上がりオイルを伸ばす。
1回目は肌の表面を軽いタッチで、2回目は馴染ませるよう手全体で肉質、骨組を確かめるように。
その儘、また下からアンダーバスト、側面に開き肋骨に沿って掬い上げるよう4指を使い脇肉を引き上げる。
そこから親指を鳩尾に付け肋骨の下を程よい圧をかけ一気に下がり掌で中央に移動しながら臍で交差させた。
右手4指を左右に揺らしながら左手を上に入れ替え臍の周りで追いかけっこをしながら円を描く。
大腸の動きを補助するように、何回か円を描いた後クロスした左手の指に圧をかけながら下に、直腸を刺激する。
ピクン
と、腰が少しだけ跳ねたのは無視して、クロスした手の位置を臍側によせて小腸に沿って同じ工程を繰り返し、ユラユラの最後に先程よりもう少し圧をかけながらロングストロークで直腸プッシュをお客様にサービスした。
耐久性がついたのか先程より反応がないのをどこか残念に思いながら、気を取り直してナナは臍で手を重ねて掌全体に圧をかけ波打つように同じ場所で動かし、後は淡々とお腹のポイントを押し、両脇腹の交互引き上げ、オイルの沈静とこなしていった。
時間を見るとラスト10分。
中々良い次回配分だとお腹に布をかけなから、ナナは自己満足する。
残すのはデコルテ、フェイスヘッド。
立ち位置を移動して布を胸筋の手前まで開けた時、お客様からの待った!
の声が、かかったのだった。