この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
テラピー日報
第1章
。。。飽きた。。。
残り時間確認のため、ストップウォッチを見る。
イイ頃合だとナナは施術していた脚の角度を戻し、人差し指と中指の関節で足の指を挟みリズミカルに引っ張る。
パッチン、パチッ、パッスッ...
それぞれの指に併せて音がなる。
続いて沈静。
掌全体をぺたりとつけ、オイルを肌にしずませ、布を掛け抑えていった。
最後は脚のつけ根を軽く親指で指圧。
男性のときは、外側のツボを。
しかし、今日はスペシャルに内側の動脈ポイントに狙いを定めた。
ピクンッ
予想道理の反応に思わず、ニヤけてしまうナナだった。
右脚に移動して先程と同じように施術をしていく。
が、オイル塗布をしたときには、何を期待しているのか膝が曲がりカエル足になっている。
チッ
と、舌打ちしたくなったが、これも自分が悪戯心を出して撒いた種。
こちらは趣向を変え、焦らしで進行方針をたて2度目のオイル塗布で膝に手を添え態と真直に脚を伸ばし、通常足の甲から丹念に施術していく。
。。。。
お客様もされるが儘、要求もせずに施術されている。
が、やっぱり膝まできたら自然を装い、不自然に脚の向きが変わっていった。
ブフッ
と、声が出るのを堪え、仕方ないなーと思いつつ左脚の時より、触れるか触れないかのギリギリのところで触れないように、真面目に施術をしていくナナだった。
右脚、右腕も終わり、時間を確認すると、何時もより少し速い事に気づく。
1時間の施術の時はお腹の施術を省く事が多いのだがタイムに余裕のある今。
お腹を省く事はできないなー。
と、布を開き紙パンツに布を軽く挟み少し下にずらし、ナナはオイルを手に馴染ませた。