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テラピー日報
第1章    




「メシ行ってくる」



12時を少し過ぎた頃、彼女は同僚達に告げ、レスト施設に足を踏み入れた。



「ご飯ーー」



レスト部のスタッフにそう告げると



「あ、ナナの分忘れてた!
アスオ見た?」


「今、すれ違った」


「今日キッチン相互協力でスタッフの賄い買出し」



食いっぱぐれの恐れを感じ直ぐさまレストから飛び出し、今正にノーヘルでバイクに跨がろうとしていたアスオに

追加!!

と元気よく大声で道行く人を気にせず発言した彼女は満足してリラクゼーション部へと戻っていった。



「腹減った。。。」



オーダーしてゆうに30分は過ぎようとした頃。



「あ、客だよ」



チッッ、舌打ちしそうになったが自分の番なのでイライラとメシを待つよりチャッチャとお客をさばいだ方が効率良いなと思いなおし、笑顔を造り、普段仲間と話すより1オクターブ高い声色でお客様をご案内した。


「こちらにチェンジして座ってお待ちください」


部屋を出て彼女は用を足し、軽く掌と手首のストレッチをして時計でキッチリ5分で扉を叩く。


「宜しいですか?」


カムイン、確認がとれたので扉を開け部屋に入り扉を閉める。

スタンバイしているお客様の足元に正座をしてフットボールを近づけ、時計を確認する。

さあ、施術の始まりだ。





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