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Sugar Box
第1章 初Sex
ただ疎い自分には、いったい彼がどこでスイッチが入ったのかが判らない。
「帰ろう。早急に、帰ろう・・・玲。」
「いいですけど、コンビニは・・・いいんですか。」
「っ。なぁ、なくても・・・いいか?」
切羽詰まったように訊かれたがなにが〝なくていい〟のか判らない。
「乃さんの、判断に任せます。僕は、経験ないので・・・」
「いやっ。そう言われるとさ・・・女の子じゃないからっ、なくってもいいかなぁ・・・とは思うんだけど。
ないとないで後が大変って言うか・・・」
なんだかハッキリした物言いをしない。
「あの。なにが〝ないと〟なんですか?」
「え゛ーっと。玲は、さ・・・そのどこまで知識あるの?」
「一般的な性教育程度なら。」
無難な答えだと思う。そして事実だ。そんなことを話すような友だちは、持ち合わせていない。