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Sugar Box
第6章 黄色い水仙を抱き締めて * 中 *
【 黄色い水仙を抱き締めて * 中 *】
俺は、忘れた。
目が覚めると見知らぬ白い天井。やって来た医者に色々訊かれた。俺は・・・・・・〝記憶喪失〟なのだと、訊かされた。
誰も知らない。見覚えもない。
家族は、やって来た。しかし判らない・・・。次の日友人と名乗る2人がやって来た。やはりなにも思い出せなかった。
次の日は、やつが来た。俺とルームシェアをしていると言った。怪我の直りがよくて俺は、すぐに退院した。そうしてルームシェアのアパートに向かった。
俺は、男同士で暮らす意味が判らなかった。環境に慣れると干渉が鬱陶しくなった。家を空けるようになってもアイツは、俺を心配する。
女の香水を纏って帰ってもなにも言わない。しかし・・・キスをされて誘われた。
そうして・・・それに、まんまと乗ってしまった。