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Sugar Box
第7章 黄色い水仙を抱き締めて * 後 *
「名前、呼んでくれたので・・・」
素直にそれが嬉しいのだと認めて伝えた。
「玲ちゃん・・・ほら、おいで。」
両手を広げて待っている。
「っ・・・」
「忘れてないよ。大丈夫。」
ギュウッと抱き締められて温もりを感じる。
「玲(昨日から泣かせてばっかりだな)・・・」
「乃さん・・・・・・」
背中を撫でてくれる手も名前を呼んでくれる声も記憶を失う前の大好きな彼のモノ。それがどれ程嬉しいか・・・
「今日は、どうしようか・・・」
「今日は、このままで・・・」
抱き付いてそれだけ告げる。
「いいよ。俺も玲をもっと感じたい・・・」
「んっ!!?」
背中にあった手は、臀部に下りて揉んでいる。
「れ~いちゃん♪」
「もうっ、いま・・・すっごくイイ雰囲気だったのに!!」