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Sugar Box
第8章 2人なら、ドコででも・・・
「はい。わざわざ、ありがとうございます。」
玲が律儀に俺をからかっていた2人にお礼をして頭を下げている。
「沖兎、明志。今日は、見送りありがとな。俺の居ない間、玲のこと頼んだぞ。」
去って行く2人にそう声を掛けると手を振ってくれた。
「乃さん。搭乗手続きのアナウンス流れてますよ。」
手が止まる。本当に行きたくない・・・
「玲・・・電話もメールもいっぱいするし、すぐに逢いに帰ってくるからっ!!」
「・・・はい。行ってらっしゃい、乃さん。」
「玲・・・・・・好きだ。」
「僕もです。」
人がたくさん居たけど抱き合ってキスをした。温もりを毎日感じられない日々が始まった。
》 》
「うわっ、こんな時間っ!!」
PCの電源を落として上着とコートを掴むと先輩の机に向かう。
「先輩、お疲れ様でした。」