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Sugar Box
第8章 2人なら、ドコででも・・・
「はいっ!」
「っ、はあ~緊張した。」
「乃さんのは?」
「あるよ。ホラ。」
差し出されたのでベッドを降りて彼の前に膝を付く。
「れ、い・・・?」
「黒峰 乃さん。僕は、口に出すのがすごく苦手で勝手に怒ったりするけどあなたが大切です。本当に。だから僕をこれからも傍に、置いてくれますか?」
「っ、あ、たりまえだろうっ!!」
「ふふ。じゃあ・・・乃さんのは、僕が着けます。」
「ああぁ。」
彼の薬指に印を着ける。
「乃さん。あなたとならどこででも最高に満たされる場所です。」
「玲・・・ああ、俺もそうだよ。今度、旅行に行こうな。」
「はい・・・楽しみしています。」
2人なら、ドコででも・・・。
こうして乃さんは、また旅立って行った。しかし不安も寂しさも印に触れると収まる。
【 2人なら、ドコででも・・・ 】━ 終 ━