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Sugar Box
第8章 2人なら、ドコででも・・・
身体の熱が燻りだす。
「んっ、じゃあ・・・コレ。受け取ってくれる?」
「え・・・・・・?」
口と身体を放され小さな箱を差し出される。
「本当は、旅行中に夜景の綺麗なレストランでって・・・思ってたんだけどなぁ。情けないよな、大事なときに熱出してさ・・・。
でも、玲に貰って欲しい。」
「っ、・・・(だから、あんなに行きたかったんですね)。」
彼が熱を押してでも出掛けよとしてくれた理由が判って自然と涙が零れた。
「っ、玲?ご、ごめんな。ロマンチックな場所じゃなくって。」
「っ、いいえ。嬉しいです・・・着けて、くれますか?」
「っ、、、もちろんっ!!」
クシャッと笑って彼が箱からリングを出して薬指に漬けてくれる。
「月瀬 玲さん。これからもずっと、傍でお前を感じていたい。俺を傍に置いて下さい。」