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Sugar Box
第11章 愛を知らないヒメ初め* 上 *
【 愛を知らないヒメ初め* 上 *】
日々は過ぎていくなにをしていても、していなくっても・・・。倖せも不倖せも織り交ぜて。
ただ、過ぎていく。だから僕は、なにも要らない。欲しくなんかない。そう、思って生きてきたのに・・・・・・
「月瀬。・・・好きだ。」
「はい??」
夏合宿。僕は、監督に言われて渋々参加していた。そこには、他校の生徒も参加していて大いに男所帯は、賑わっていた。
その中に彼は・・・居た。
目立つルックスに類い稀なる身体能力。彼は、管内で知らない者が居ないほどの逸材。いつも男女問わず人が群れている。
僕なんかとは、縁遠い人。5月の連休に監督に付き合わされた試合見学で見掛けて挨拶にまで行かされて顔見知りになった。
そんな相手に困りもしないだろう人が今まさに目の前で僕に〝愛〟なんか囁いている。