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Sugar Box
第11章 愛を知らないヒメ初め* 上 *
面倒見のいい監督と部長と同じことを言われて面食らってしまった。
「訊いてる、玲ちゃん。」
「はい。気を付けます。」
素直に返事を返すと彼がにっこりと笑い返してくれた。
「これからなにかあったらいつでも言って来ていいからな。玲ちゃん所の部長とは、高校入ってからの長い付き合いだしいつでも相談乗るから。」
「ありがとうございます。」
話してみて彼が顔や部活だけでなく男女問わず人気者なのがよく判った。
「所で玲ちゃんは、甘いもの好きなの?」
「え?突然ですね。」
真剣な話しをしていたかと思えば急に話題性が変わった。
「だっていちごミルク・・・よく飲んでるじゃん。」
「よく、知ってますね。」
「あのね、玲ちゃん。俺は、玲ちゃんが好きなんだぞ。好きな子を観察するのは、至極当然だ。」