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Sugar Box
第11章  愛を知らないヒメ初め* 上 *
  


「〝観察〟・・・ですか。」


「そう、・・・って、違うよ。変な意味じゃないから。」


「〝変な意味〟って、どんな意味ですか?」


 慌てふためくような事由がその言葉に含まれているのかと、疑問になった。


「えっ、だから・・・」


「はい、なんでしょう。」


「ああ゙~~もう゛~~~っ、玲ちゃん疎過ぎるぅ~~!!」


「へ?えっと・・・」


 〝疎い〟と言われてもなんのことだか判らない。


「だ~か~らぁ~~好きなこのことは、いつも目で追っちゃうって話し!!判った?」


 顔を真っ赤にしながらそう言った彼の言葉を咀嚼する。自分の中には、ない感情だが教養として身に付いている。


「(本当に、本気だったんだ。・・・なんでかな。こんなつまらない僕に本気なんて・・・。たまには、こんなのも相手にしてみたかったのか?)」


  
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