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Sugar Box
第12章 愛を知らないヒメ初め* 中 *
【 愛を知らないヒメ初め* 中 * 】
好きな奴が出来た。本当に自分でも驚いたけど・・・一目惚れ、だった。
しかも他校の1年。同じ時間を共有できるのが少ない。
それでも告白して想いを伝えた。
すぐに受け入れられるなんて思ってなかった。だから、逃げられてショックだった。
逆ナンに引っ掛かるとか・・・マジでどうかしてた。まさか・・・鉢合わせするなんて・・・・・・
「さぁ、席に戻りましょう。」
間近の声が遠くに感じる。
「玲、ちゃ・・・・・・」
「彼女に失礼ですよ。」
「っ・・・」
名前を呼んで手を差し出すと冷たく言われ胸が冷えて傷んだ。
「クロくん、どうしたの?」
「あっ、いや・・・」
後ろからタイミング悪く女が声を掛けてきた。
「お邪魔しました、“先輩”。」