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Sugar Box
第12章 愛を知らないヒメ初め* 中 *
「っ・・・」
反応も出来ないうちに玲が親友と後輩を連れて席に戻って行く。
「クロくん、行こう!」
「悪い。」
「えっ?」
「悪いんだけど帰ってくれ。」
玲が気になって仕方がない。
「なに、それ・・・」
「君に興味ない。」
ヒドイ物言いだと、理解していたが“遊ぶ気”など玲を見た瞬間になくなった。
女を追い払い一刻も早く玲の席に行きたい。
「最、低っ!」
「痛っ・・・・・・」
平手打ちは、想定内だ。女は、怒って帰って行ってしまった。
》 *
彼とこんな形で逢うとは・・・。
告白から逃げて合宿は、終わった。先輩に秘密を知られ白状しなければいけなくなったこの状況で彼が女子と一緒の所に居合わせてしまうなんて皮肉だ。
とてもお似合いのショットだったから。
「月瀬・・・いいのか?」