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Sugar Box
第12章 愛を知らないヒメ初め* 中 *
「訊きたい、ですか?」
席に座ってから初めて俺を見た玲の瞳は、冷たかった。しかし話しの内容を知りたい。そう、思った。
「俺にも、判るように・・・話してくれ。」
「黒!」
「玲くん、やめて。」
2人がなぜか止める。
「どうしましょうか。」
イタズラっぽく訊く玲が気になる。
「玲くん、やめて。」
「月瀬、俺たちが悪かったから。」
2人が急に玲に平謝りなのだ。
「判りました。2人がそこまで言うのなら今日は、これで帰ります。」
「待てよ、玲ちゃん。話しは?」
「また、今度にしましょう。」
「〝また・・・今度〟??じゃあ、また逢ってくれる?」
「構いませんよ。」
急に笑顔を向けられて絆された。
「じゃあ。」
「玲ちゃん。」
「本当に、怒ってません。」