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Sugar Box
第12章 愛を知らないヒメ初め* 中 *
佇んで居るだけなのだが、先ほどからお声を掛けて頂ける。有り難いのだが、もしもこんな所を玲に見られでもしたらもっと距離を取られるだろう。
「はあぁ~そう簡単には、逢えないかぁ~」
全くそれらしい人物を見かけもしない。
「れーい。う~~ん。」
「(はっ、玲??)」
声がする方を思わず振り返ると見覚えのある後ろ姿が視界に入った。
》**
「なんですか?」
「なにって、お別れのちゅ~」
「あはは、いいですよ。屈んで下さ、届かないから。」
にこにこと笑っているお客に指定する。
「はいは~い♪」
客は、膝に手を付いて屈む。期待している客の唇にキスを送る。
「玲っ!!」
「っ?!!」
声を掛けられ心底驚いたのは、言うまでもない。
「なに、やってんだよ・・・」
「なに、こいつ?」