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Sugar Box
第12章 愛を知らないヒメ初め* 中 *
「僕じゃ、ダメなんです。」
「話し、合ってみた?相応しいとか、相応しくないとか・・・自分勝手に決めちゃ、ダメだと思うけどな。」
「氷さん・・・」
「俺だって、沖兎さんと付き合うのは勇気がいったけどね。今は、周りをきにして関係を断ち切らなくって良かったって思ってるよ。
玲くんは、自分に嘘ついてない?」
本当になにもかもを見透かされている。心が痛んでいること。傍に本当は、居たいこと・・・しかしそれがどうしても出来ないこと。
「2人でゆっくりと話し合ったらどうかな。いつでも沖兎さんと協力するよ。」
真っ直ぐな言葉に胸が苦しい。優しさを人に掛けられるこの人が羨ましい。
離れるのが得策だと・・・そんな道しか選べない自分が小さく思えた。
「玲くん・・・。」
「月瀬。」
「沖兎、さん・・・・・・」