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Sugar Box
第13章 愛を知らないヒメ初め* 下 *
「いいえ。」
思っていることは、どうやら同じだったようだ。
「今日は、どうしましたか。」
「ああ、うん。あのね、旅行とか・・・どうですか。」
「え、〝旅行〟・・・・・・ですか?」
「うん。町内の福引きで当てちゃってさ・・・もしよかったら、仲直りにどうかな?」
旅行券をテーブルに出して問われた。それは、嬉しい誘いだ。彼を想っていると理解したし出来れば以前のような関係くらいには戻りたかった。
「僕でいいんですか?」
「うん。行くなら玲ちゃんとがいいし。」
「嬉しいです、誘ってもらえて。」
「そ、そう・・・。」
「はい。」
〝信じられない〟と言う顔を彼がしている。
「いつ、行くんですか?冬休み中ですよね?」
「あ、うん。それがさ・・・年末年始、なんだよね。指定日。」
「年末、年始・・・」