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Sugar Box
第14章 キスをあげる
「だからなんでお前は、彼氏目線なんだよ!」
「玲くんが可愛いから。ん~~」
「あっ、氷さ・・・っ」
席を立ち近くに来ると頬にキスをくれた。
「だから、やめろ!」
「じゃあ、また。」
先輩は、にこにことファミレスを出て行った。
「玲ちゃん・・・あんま、心配させないで。」
「黒峰さん・・・・・・」
手を握られ囁かれた。
「すみません。」
「玲・・・帰ろうか。」
「はい。」
耳に掛かる吐息が熱い。素直に返事をしてアパートに帰った。
人目を気にせずに手を強く握られて帰る肌寒い道程は、心臓が飛び出そうなほどに緊張した。
なにも話してくれない。ただ黙々と帰路に着いていた。
「玲ちゃん・・・お帰り。」
玄関を入ると熱く見つめられた。
「黒、峰・・・さっ、、、んっ!」