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第15章 　ムーン・トリック＊バニー編

　　


　━　翌朝　━


「玲ちゃん。れーいちゃん。」


「ん･･････」


「おはよう。身体、大丈夫？」


　声を掛けられてもなかなか目が開けられない。


「お腹、空いてない？」


「身体･･････動きません。」


「うん、ごめんなさい･･････」


　素直に謝る彼がおかしい。


「玲？」


「僕、元に戻ってますか？」


「うん、戻ってるよ。」


「よかった･･･。ご迷惑をお掛けしました。」


「ううん。もう少し、寝てる？」


「はい･･････」


「判った。」


　今が何時なのかさえも訊かずに再び眠りに落ちた。

　》》＊

「願いは、叶ったかな？」


「はっ？？」


　真っ白な世界で急に質問されて戸惑う。


「君は、願いを言っただろう？叶ったのかな？」


「ああ･･････、まぁ叶いました。」