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第15章 　ムーン・トリック＊バニー編

　　


「ハッキリしないね。」


「いや･･･ケモノミミとか望んでいなかったので。」


　本当に望んでいなかった。望んでいたのは、〝彼が自分だけを頼ってくれること〟･･･まぁある意味ケモノミミのおかげで自分にしか頼れない状況になったのだが。


「そうか･･･こんな味付けは、気にいらなかったか。」


「いいえ。もう、余計なことはいいので。」


　不満と取られて他にもなにかされては、たまったものじゃない。慌てて取り繕った。


「次は、きちんと希望に添うように頑張ろう。」


「いいえ。本当に大丈夫なので。」


「そう遠慮するな。恋人たちの聖夜にでも･･････」


「はい？？」


「じゃあ、残りの休日を楽しめ。」


「え、ちょ･･････っ」


　めまいがして意識が途切れた。

　《 《 ＊

「っ･･････！！」