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Sugar Box
第15章  ムーン・トリック*バニー編
  


「ね、いい?」


「明日の仕事に響いても知りませんよ。」


 彼が本気でことに及ぼうとしているのは、判っている。しかし連休もこれで終わりなのだ。自分は、学生だからなんとかなるけど・・・彼は明日から普通に仕事だ。
 いつまでもこんなことをしていられない。


「平気。平気だから・・・な、頼むよ。」


「ふふ・・・」


 真剣にそんなことを頼まれると笑いが込み上げる。


「なに、笑ってんの。」


「僕は、いいですけど。大丈夫ですか?」


「平気だって言ってんじゃん。」


「判りました。でも、今度は・・・ゆっくり。ゆっくり、シテ下さい。」


 彼の真剣さやこの人懐っこい瞳が好きだな・・・と改めて気が付いた瞬間だった。


「好きだ。」


「僕も・・・好きです。」


 ちゅ、クチュ キスを交わしてベッドに2人で倒れ込む。


  
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