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Sugar Box
第17章 今夜も黒バラを君に。 *後*
【 今夜も黒バラを君に。 *後* 】
『さぁ、どうぞ。』
両親の思い出の場所の岬で今にも身を投げそうな男に声を掛けた。生気のない瞳でどうしても声を掛けてしまった。
近くの泊まっているホテルへと連れ帰った。連れ帰る前から男が〝アルファ〟だと、気が付いていた。
『コーヒーでいいですよね?』
『・・・』
全く反応は、ない。しかし放ってもおけない。
『僕は、出て行きますからゆっくり休んで・・・・・・っ』
『イイ、匂いだ。』
『なにを、言ってるんですか?』
チョーカーをしているがこれは、危険な距離だ。
『〝オメガ〟・・・だろう?』
『誰彼構わずは、よくないですよ。』
『君がいい。君しか、要らない。』
『はい?あなた、なにをっ・・・ん゛っ?!!』
抱き締められ首筋に唇を落とされた。