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Sugar Box
第17章  今夜も黒バラを君に。 *後*
  


『へ?』


『〝なにも〟ありませんでしたよ。』


『えっ、でも・・・俺はっ』


『悪い夢でも見たんじゃないですか?』


『君に、酷いことを・・・』


『まさか。そんなことをされて同じ部屋人赤居ると思いますか?』


『た、確かに・・・。』


『さぁ、朝ご飯にしましょう。』


『本当に、俺・・・・・・』


『大丈夫ですよ。〝なにも〟ありませんでしたから。だから、逃げて下さいね。』


『え?』


『僕に捕まると、〝厄介〟ですからね。』


『え。どう言う・・・』


『さぁ、ご飯に行きましょう。』


 仄暗くて眩しくて・・・・・・・・・


 《 《 *


「はっ!!いまの・・・・・・っ」


 慌てて飛び起きて隣を見た。


「居たか・・・」


 裸で眠っている玲を見て安心した。


  
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