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Sugar Box
第2章  チラリズム・シンドローム【前】
  


「黙って。」


「なんでだよ~ピロートークを。」


「しないし(ちょっと、黙っててくれないかな)。」


 素っ気なく返しながら身体の熱を冷ましたい。そうじゃないと顔をまともに見れそうもない。


「玲ちゃん・・・気持ちよくなかったの?」


「なんでそう言う・・・っ!!?」


 ムキになって思わず振り返ると間近に彼の顔があった。


「キス、するよ。」


「っ!!?ん゛っ。」


 まだ繋がったまま。大好きな唇が重なり合うと熱がこもって引いていかない。
 それでも彼の唇も舌を転がしてくるものも全部が好き。


「あぁ~そんなにキス好き?いつからそんなに好きなの?
(トロットロ・・・あぁ~可愛い。)」


 甘い声で話されて啄むようなキスをされる。余韻に浸る時間が好き。


「風呂、入ろうか。」


「もう、ちょっと・・・」


  
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