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Sugar Box
第2章  チラリズム・シンドローム【前】
  


「体勢、キツいだろう?こっち向いて。」


「ん・・・・・・っ」


 ようやく蕾から牡が出て行き仰向けにさせてもらえた。


「大好き・・・・・・」


「れっ・・・・・・あぁ、俺も。」


 首に回した腕で引き寄せてキスを返すと抱き締め返してくれた。


  ━ 事後 ━


「玲・・・今夜は、ありがとな。でも、明志との内緒話しは・・・許さないからな。」


 風呂に浸かっている最中に寝落ちした恋人をベッドに寝かせてその可愛らしい寝顔を見ながら有耶無耶にされそうになったことを忘れはしない。

 しっとりと濡れた柔らかい猫っ毛の髪を触る。恥ずかしがり屋な子が今日は、〝内緒話し〟のおかげですごく積極的に求めてくれた。
 それは、それだ。〝内緒〟を知らないふりをする気は、ない。


*チラリズム・シンドローム*

    【 前 】━ 終 ━


  
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